「InterBEE2012」を見に行ってきました
- 2012年11月14日
- 技術
2012/11/14-16に、幕張メッセで行われた「InterBEE2012」を見に行ってきました。
このインタービーというイベントは、「放送、映像、音響、照明やデジタル化による映像コンテンツ、配信技術が一堂に会する国際展示会」ということで、業界のお祭り的な側面もあります。私自身もここ5年くらい勉強のために来場しているのですが、最近では会期前にインターネットで情報が手に入るようになったので、情報収集というよりも、メーカーの人や配信業の人たちとの交流の場という位置づけで楽しんでいます。
まずは、一番知り合いが多いPRONEWS LOUNGEへ陣中見舞い。ここは、PRONEWSという映像業界向けのポータルサイトが会場内に作った生放送用のスタジオで、ここから会期中は様々な番組が配信されていました。
これはPRONEWS名物ねり歩きの様子。Libecの三脚&ドリーの中にTVUPackという移動中継用の電送システムを組み込んだもので、モバイル系の電波や無線LANの電波が飛び交って満足に通信できない環境の中でもHD解像度で、先ほどのスタジオに映像を送っていました。
と言うことで、ここからはネット配信に関係しそうなものを中心に、少しだけレポートします。
今年良く目にしたものは、HDMIやDVIなどの長く引けないケーブルを光ファイバーやLANケーブルに変換して長く引き延ばそうといったもの。Gefenのマルチモード光ケーブル使用HDMI/DVIエクステンダー(20~30万円)や、CANAREのHDBaseT伝送装置(5万円)あたりがトレンドになりそう。
FOSTEXブースでは、iPhoneUstreamerに人気のAR-4iの後継機種「AR101」や、ラインミキサー、マイクプリアンプなどが参考出品。特に私の注目は「AR101」。iPhone/iPadだけで無く、パソコンやデジタル一眼でも高品質な集音が可能になります。2012年初旬に、1万うん千円で発売予定。
ついでに、FOSTEXの佐藤さん(山形出身)と記念写真。
これは、LANケーブルの先に網を付けて折れにくくしたMOGAMIのケーブル。自作できそう。
CANAREの軽量同軸ケーブル(BNCケーブルなど)。従来のものより3割軽く、曲げ半径が小さくなったのでドラム巻きもできる。中継車の軽量化や引き回しの肉体疲労軽減に役立ちそう。まもなく発売。
IDXのHDMI無線伝送装置。他の類似製品と違って外でも使える電波法適用製品。30m位飛ぶ。発売中。
Libecブースではアンケートに答えるとコインドライバーをプレゼントしてた。三脚メーカーらしいノベルティー。
GoProブースでは、まもなく発売になる小型4KビデオカメラHERO3のデモを大々的に開催。レーシングカーに4台取り付ける展示など大きなスペースを使っていた。それに引き替え、このすぐ近くにブースを構えていた類似製品のContour+2はちょっとかわいそうだった。スタイリッシュで、取り付けてからCCDの角度が変えられたりと便利なんだけどね…。
ちょっとメーカーは失念したが、軽ワゴン車に中継システムを一式積んだもの。コンパクト。
キバンインターナショナルのブースでは、Tricaster40という廉価版のオールイン配信システムをデモ。月5万円くらいのリースで買えちゃうらしい。
Rolandブースでは、低価格HDスイッチャーのV-40HDが人気だった。これは最強のマルチフォーマットコンバーターなんじゃ無いかと思うくらい便利そう。他にも、信号を忠実に変換するミニコンバータのVC-1シリーズもデモがすごかった。ブラックなんちゃらや、アなんちゃらとの波形比較デモは驚愕。
そのブースの一角に今年もCerevoさんがいて、発売されたばかりのLiveShell.PROのデモをやっていた。ハードウェアの進化もすごいけど、それを制御するクラウドシステム(ダッシュボードと呼ばれる)も進化してた。
特に便利なのは、ネット帯域によって画質かフレームレートかどっちを優先して上げ下げするか決められるようになったところ。プロファイルが選べるようになったところも大きい。これは購入したので使うのが楽しみだ。
他にもいろいろ面白い製品やサービスがあったのだけど、いっこうに終わらなそうなので、他にも聞きたい人は実際にお目にかかってということで。
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